コリーノ・セラピーでは、
頭、デコルテ、背中、腰、腹部、腕、脚、足裏をはじめとした全身のセラピーを行ないます。
主に、全身のリンパの流れをスムーズにするフルボディセラピーを提供します。
臓器などの細胞と毛細血管との間にあって、細胞と血液との仲立ちの役目をするリンパ管。
その中を流れているリンパ液の流れが滞ってくると、
むくみや疲れ、脂肪がつきやすくなることなどをはじめ、
さまざまな疾患の原因となる可能性があります。
コリーノ・セラピーでは、セラピストの直接の手の動きで、そのリンパ液の流れをスムーズにします。
ではここで、リンパ系についての説明をしてみましょう。
リンパ管は全身に分布しています。
構造は静脈血管と似ていて、やや太い管では内皮の外側に平滑筋が、あまり多くないが見られます。
管壁は静脈より薄く、静脈より細かい間隔で弁があります。
毛細リンパ管は毛細血管より太く、末端が行き止まりになっています。
毛細血管の中の血液から血漿の一部が血管壁を通してにじみ出て、細胞間液になります。
一部の細胞間液は組織に分布している毛細リンパ管からリンパ管に入り、リンパ液になります。
体内の細胞はすべてこのリンパ液に浸っていて、
その容量は体重の約16%(約10L)で、1時間あたり120mL供給されています。
リンパ管には、リンパ本管など大きいもの以外は筋肉はなく、また、心臓のようなポンプ作用もなく、
外からの圧力(動脈の脈動、筋肉運動、呼吸運動、顔面筋運動)によって流れています。
また、進む速度も、30分に12cm程度とゆっくりです。
リンパ管は細胞と血液の仲立ちをして流れ、リンパ節を通過しながら、再び血液中に戻ります。
細菌が体内に侵入して、リンパ球や好中球との戦いに勝ち残ると、
さらにリンパ管内に侵入してリンパ節に入ります。
そして、リンパ節はリンパ液が静脈に注がれる前にすべての微粒子を取り除き、
細菌やウィルスの侵入を食い止めます。
リンパ節では、侵入した細菌などに適応した免疫抗体やリンパ球を作り出し、
輸出リンパ管からリンパ本幹に送り出します。
リンパ液は血液からの酸素や栄養素を細胞に与え、
さらに細胞から出される炭酸ガスや老廃物、物質代謝の最終段階で
死んだ細胞や血液のかけらなどのタンパク成分と水分、細菌などを取り去り、
再び血液中に運び入れる働きをします(タンパク質はリンパ管からしか回収できません)。
働きの特徴は代償能力が大きく、静脈が回収しきれない、
組織内の水分を多ければ多いなりに吸い上げてくれます。
しかし、うまく働かないと、むくみの原因になります。
リンパの働きの還流が、組織間の老廃物を排泄することで、
皮膚の深層部までの洗浄化に役立ち、組織全体の再生がされます。